「しばらく休みます」

長い間「そらのいえ」を慕っていただきありがとうございました。「そらのいえ」の開店以来9年近くになりますが少し疲れたそうです。しばらく休養です。土日だけの営業とはいえ、火曜は山に水汲み、木曜から仕込みが始まり金曜、土曜は殆ど寝ずにパン作りしました。季節毎に柚子、夏みかん、イチゴ、リンゴ、イチジク、栗などの材料加工が続きます。女房はパンを焼き始める前に岡山に帰ってきたばかりの頃、何もしないで1年間ゴロゴロしてましたが飽きてしまいました。元々埼玉で小学校の栄養士をやっていましたが、忙しくあっちこっち走り回ってた関係で岡山に帰ってきた時とのギャップが大きすぎて・・・ これはこのままではいかん、何かやりたいけど何をやろうか、そんな時同じく暇な姉に岡山のパン教室に誘われて行く事になりました。二年間通って何とかパンが作れるようになりました。元々パンは昔から好きで旅先のパン屋を探して食い比べもしてました。東京では通勤の帰りに私が美味しそうなパンはよく買って帰りました。そんなわけで岡山の田舎に帰ってくるとほとんど口に合ったパンがありませんでした。いつの間にか女房が憧れてたパン屋をやろうとパン工房作りが計画性も無く始まりました。売り場はまだできていませんでした。オーブンや練機、業務用冷蔵庫などは中古を探しましたが大きすぎたり古過ぎたりで良いものがありません。結局新品を買う羽目になりました。パンの修行をしたわけでもなく趣味のパン作りが半年くらい続きました。試行錯誤を続けそれなりのパンが焼けるようになってから売り場作りが始まりました。今の売り場でなく最初の売り場です。周りの人には「こんな田舎で誰が買いに来るもんか」と散々言われました。が、うまいパンができれば田舎でも人は来ると確信してました。オープン当初はハード系のカンパ-ニュなどが多かった気がしますが売れません。ベーグルなんか誰もトングで触っただけで買いませんでした、美味しいのに・・・ 当時は誰もベーグルなんか知らなかったと思います。結局甘いパンが主流になりました。田舎は保守的で知らないものは買わないのです。今ではベーグルは市民権を得て定番品の人気商品になりました。色んな研究して色んな種類のパンができました。初代看板犬のソラちゃんの足跡をイメージした”そらのあしあと”は看板商品になりました。時々私が出張先で名水を汲んできて仕込み水にも使いました。このパン工房は趣味の延長線の店でした。価格を見れば分かると思いますがはっきり言って儲けなんか全然ありませんでした。まあ経営としては成り立たない店ですが皆さんが来てくれて美味しいと言われるのが嬉しかったのです。今は私がまだ働いているので何とかなりますが、しばらく休んで何かもっとこの先歳をとっても気楽にできることを考えたいと思います。もちろんパンが主体の何かです。まだ何がやりたいか正直分っていません。近くにはパン屋もいっぱいできましたから我々の役目も終わったと思います。

先代の看板犬のソラちゃんが亡くなって7年、今の看板犬沙羅ちゃんが7歳になりました。ゆっくり歳をとってほしいと思います。いっぱい旅をして色んな人に会っていっぱいナデナデしてもらったから良い子になりました。先日(10月19日~)も白馬から新潟県の妙高に3泊で遊びに行ってきましたが50人くらいの人に良い子だね、とナデナデされてご機嫌な沙羅ちゃんでした。
いつも思うのですが、散歩してても犬同士合わせないようにしてる人が多いことに驚きます。ワンちゃんにはいろんな経験をさせて社会性を身につけさせないと何処へも連れて行けません。沙羅ちゃんには色んな経験をさせたので何処へでも連れて行けます。無駄吠えもしません。宿で宿泊客のワンちゃんに吠えられても無視です。抱きついて癒されたと言った人も居ました。
小布施が気になってました。先日の台風で千曲川が決壊して大変なことになりました。いつも降りる小布施SAの道の駅が水没してしまい、スマートETCは現在使用できなくて降りれませんでした。もちろん直売所も水没したためダメで営業中止です。いつも買うリンゴが買えませんでした。夜間瀬のなじみのリンゴ屋さんで買ってきました。長野のリンゴは大打撃です。
水没した上越新幹線の車両基地はちょうど小布施SAの千曲川を隔てた反対側です。いつもお世話になっている小布施と長野に義援金募金しました。皆さん東日本の災害義援金に協力してあげてください。
人事ではありません、今の世の中いつ同じ災害が自分に降りかかっても不思議ではありません。
小布施には翌日遠回りで行ってモンブランの食い比べしてきました。栗と言えば小布施です。中でも小布施堂の朱雀は有名です。私たちが降りられなかったその日で終了しました。(残念です。)朱雀は季節限定品です。小布施栗は究極のブランド栗といわれています。この朱雀を食べるために朝から大行列ができます。整理券をもらった人のみ食べられます。これだけ行っているのにまだ食ったことがありません。モンブラン朱雀(洋風)は1年中食べられます。桜井甘精堂のモンブランと小布施堂のモンブランを食べ比べしました。どっちも甲乙つけがたい味です。小布施堂の栗アイスも頂きました。

今年の紅葉は遅れています。最後の妙高で紅葉らしい紅葉をやっと見ました。
また今月22日からリンゴのフジを買いに行きます。山登りにも挑戦するつもりです。その時はまた報告いたします。

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    kyonkyon (金曜日, 15 11月 2019 16:27)

    若いころ街でパン屋さんをされていたのかと思ってました。それほどプロの味でした。
    私は、塩パン、ベーグル、食パンなどどちらかというとあっさり派でした。あ、でもカレーパン大好きです。うちの嫁もそらの家のカレーパンの大ファンです。ほかのカレーパンとはくらべられないと言っています。別格の味です。生地もだけど、カレーの味がたまりません。買いに行った日のお昼は必ず昼食にしてました。
    ずいぶん一生懸命ではた目にも「すごく頑張っておられるなあ」と思っていました。
    お疲れ様です。少しは、のんびりしてください。再開は、待ちますが急ぎません。
    ご夫婦仲の良いのがいいですね。お互いの思いやり大事ですね。また、ブログお待ちしてます。

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